ペルテス病
原因
小児の大腿骨骨頭へ何らかの原因で栄養血管が途絶えることで変形や壊死がおこる症状です。
外傷説、内分泌説、炎症説、などが考えられますが原因ははっきりと分かっていません。
症状
主な症状は運動痛や跛行(足を引きずること)を呈する。歩行中の肩の上下運動,体幹の左右前後への異常な振れ,足の運び,歩幅などが正常な歩き方と異なる。
股関節の痛みはもちろんですが、太ももの前面、時に膝関節周辺にも痛みが発生します。
治療
ペルテス病の治療目的は、変形した大腿骨頭の完全な球形性を獲得することです。
この疾患は長い時間かけて再生していきますのでなるべく骨頭に荷重がかからないようにする必要があります。そこで用いられるのが外転位免荷装具です。
外転位免荷装具:足を開いた状態(股関節外転位)に装具を装着し、股関節(骨頭)に荷重がかからないようにします。
症状が重傷な場合は、手術が適応され大腿骨頭内反骨切り術を行います。