踵骨骨端症(シーバー病)
原因
子供の成長時、骨と筋肉(腱)の成長速度に差がある!?
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スポーツなどでアキレス腱・腓腹筋などの牽引や足首の関節を曲げり、伸ばしたりすることが繰り返し加わる(このことをオーバーユースと言います。)ことで踵骨隆起部(かかとの少し出っ張った部分)に痛みが発生します。10歳前後の活発な男の子に多く発生。(サッカーやバスケットボール、バレーボール、剣道など細かくジャンプするような競技をしている子供に多くみられます。)これは、思春期の子供の場合は筋肉や腱と骨の成長速度を比べると、筋肉や腱は骨の成長より遅く筋肉は骨の成長に追いつかず、過度に伸ばされ踵骨骨端部(出っ張りの部分)に負担がかかりやすくなるためだと考えられています。
症状
「つま先歩き」は要注意!
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踵骨骨端部(かかとの出っ張った部分)に飛び跳ねたり、走ったりするときに出る痛み・圧痛(その部分を強く押した時の痛み)や炎症が主な症状です。多くはこの痛みを避ける為「つま先歩き」で歩行するのが特徴です。また骨の中の栄養血管が切れた場合は踵骨部が壊死することもありますので、早めの受診が望ましいです。
治療
炎症症状がある場合はまず、患部を冷やし安静にすることが一番です。スポーツをしている場合は休息します。その後、痛みの元になっている筋肉(ふくらはぎの筋肉)に温熱療法や手技療法、ストレッチなどで筋肉の柔軟性を向上させテーピングなどで安静を保つことが必要です。