第一ケーラー病
原因
足の舟状骨(土踏まずの上辺り)の無腐性骨壊死。
これは、舟状骨への血行不良や持続的な負荷がかかることによっておこります。
発生年齢は3~7歳の男の子に多く発生し、両側に発生する事もあります。
症状
押さえると痛みが出る圧痛や腫れなどがあり、特徴として立位や歩行時の際、舟状骨の痛みを避けるため足の外側を接地させて歩くため歩き方がおかしかったりします。
レントゲンでは、舟状骨の扁平化、硬化、軟化などが混在した像を認め、また骨が扁平化して2,3個に分裂する像も見られます。
治療
第1ケーラー病の予後は良く、1~2年ほどで舟状骨は正常な骨へと元ります。
その間の痛みを和らげるため足底板を作り舟状骨への負荷を減らします。

第二ケーラー病
原因
13歳前後の女の子に多く発生し、足の人差し指と中指(好発)の中足骨骨頭と言われる足の指の付け根に起こる無腐性骨壊死。(骨を栄養している 血行が障害され骨の質が低下してしまうもの)
骨頭への血行不良や骨頭内での骨折が原因とされていますが、原因ははっきりとされていません。別名Frieberg(フライバー)病とも呼ばれます。
症状
圧痛、腫れ、発赤、運動痛(離踵時痛:踵が地面から離れ足先に体重が乗ると痛む)
レントゲンでは、中足骨骨頭の扁平化、骨棘(骨の端が尖っている)関節遊離体(軟骨や骨の小骨片が剥がれ関節内に遊離したもの)が見られる。
治療
疼痛がひどい場合はギブスを巻き固定します。固定したうえで松葉づえを使用します。足を安静に保つためにかかとの高い靴の使用やランニング、長時間の歩行などは厳禁になります。軽傷の場合は骨頭部への負荷を避ける為、足底板を入れクッション性を増し痛みを和らげます。重症の場合は骨頭楔状骨切り術を行います。