整骨院 鍼灸院 交通事故治療 むち打ち 大阪府吹田市泉町 ふくやま整骨院・鍼灸院は、医学的根拠に基づき、外傷(骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷)診療・肩こり・腰痛施術を中心に行います

野球肩

概説


「野球肩」は総称であって病名ではない!
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◎野球肩は基本的に亜急性的な投球等の動作の繰り返しによって
 継続的に肩に負担が加わり、肩の障害を発生させることです。
 
投球動作に近いスポーツで発生しやすい!
◆バレーボールのスパイク
◆投てき動作
◆水泳のクロール

好発年齢は幼少期~青年期にかけてが多いです。

◎野球肩の分類
 1、上腕二頭筋長頭腱炎
 2、インピンジメント症候群
 3、腱板損傷
 4、肩峰下滑液包炎
 5、棘上筋炎
 6、肩甲上神経損傷
 7、上腕骨骨端線障害(リトルリーガー肩)
 8、ベネット病変
 9、SLAP損傷(スラップリージョン損傷)
 10、反復性亜脱臼

 以上に分類されます。







症状

◎投球動作の違和感を感じる
◎腕を引き上げる際に鈍感を感じる
◎肩の突っ張り感

痛みのレベル
①時々痛い。投げ始めは痛むが体が温まると痛みなく投げれる。
②塁間をライナーで投げれないが山なりで軽く少し無理をすれば投げれる。
③塁間が投げれない。投球動作は痛いが、日常生活では問題ない。
④投球動作、日常生活にも支障が出る。特に回旋動作時痛(ドアノブを回すなど)がある。
 ストレッチするのも痛みがでる。バッティングで痛みがあれば重症になります。




インピンジメント症候群

好発年齢は25~40歳
◎腱板や肩峰下滑液包(肩の出っ張り部分の下にある関節液を貯めている袋)が
 烏口肩峰アーチに繰り返し衝突することによって生じます。
 中でも棘上筋腱がもっとも障害される。
    

〈発生機序〉
投球動作でコッキング最大外旋位から内旋に向かう時、棘上筋腱が烏口肩峰アーチの下で擦られて発症。肩峰の湾曲の強い人や肩峰先端に未癒合の骨化核がある人に多く発生。

〈Neerの分類〉
1、外傷で棘上筋腱に出血と浮腫が発生し安静により経過とともに消褪する。
 ☆発生年齢は25歳以下が多い。

2、外傷を繰り返すと腱および滑液包に線維化(結合組織線維)が生じ慢性腱炎になる。
 (一時的には炎症は消褪するが過度な使用で再発する。
 ☆25~40歳

3、棘上筋腱、肩峰下滑液包、烏口肩峰靭帯に不可逆的変性が生じ、腱板が断裂する。
 ☆40歳

〈症状〉
・肩峰下滑液包の症状が主体
 (腫脹、熱感、肩峰下を押さえると痛む)

・肩を挙げた時に痛みが出る。(横から挙げていき60°~120°で痛む)

・引っかかり感と夜間痛などがあります。

〈治療〉
◎まずは投球動作の禁止(無理に動かしていると治りません)

◎関節内運動で可動域を上げたり、アイソメトリック運動を行い、
 筋肉に正しい情報を覚えこませたりします。

◎ストレッチや筋力トレーニングを行います。

◎フォームのチェックも重要になってきます。







上腕二頭筋長頭腱炎



こちらを参照して下さい




腱板損傷



こちらを参照してください




上腕骨近位骨端線離開(リトルリーガー肩)

10~15歳の野球、投手に多くみられます。
初期は骨端線の拡大、不整であるが進行すると骨の端が内、後方へ滑り出す。
内反変形(内側に変形する)を残すこともある。

〈発生機序〉
フォロースルー期で急激な上腕の内転(腕を内側にすること)、伸展(伸ばすこと)および内旋により上腕骨近位骨端成長軟骨板にねじれと張力の過度なストレスが加わり発生、コッキング後期でも起こる。

〈症状〉
・投球動作での疼痛(肩全体)
・圧痛は骨端成長軟骨板の高さ

〈治療法〉
・軽傷であれば運動の中止、特に肩を横から挙げる動作の禁止
・骨端線離解になったものにはイコール骨折なので安静にし、がっちりと固定します。





SLAP損傷

〈概説〉
SLAPの正式名称は..
Superior labrum anterior and posterior 損傷 と言います。
 上方  関節唇 前方     下方


◆肩関節の関節唇という肩甲骨に付着し、クッションのような役割をする線維性の結合組織です。その関節唇の上方が剥離した状態をSLAP損傷と言います。


〈発生機序〉
◎投球動作のコッキング後期に外転、外旋を強制され生じます。リリース、フォロースルー期でも上腕二頭筋腱の牽引による原因もあります。

◎外傷
 ・手をつき骨頭が上方に突かれた際
 ・コンタクトスポーツ中に腕を引っ張られた際
 ・柔道で袖を掴んでいる状態で技を返された際
                    などです。

〈分類〉
Ⅰ型:上方関節唇が擦れ、変性したもの(剥離なし)
Ⅱ型:上方関節唇と上腕二頭筋腱が関節窩から剥離したもの(剥離している)
Ⅲ型:上方関節唇のバケツ柄断裂し、断裂片が関節裂隙に転位したもの
Ⅳ型:転位したバケツ柄関節唇断裂が上腕二頭筋腱内へ広がったもの。

〈症状〉
・投球(コッキング→リリース)、上腕の拳上、回旋運動時に断裂した関節唇が引っ掛かり疼痛や不安定感を呈する。
・外転(肩を横から挙げる)160°~180°の疼痛。

〈治療〉
保存治療は2~3ヶ月
投球フォームの改善、筋力強化
TypeⅡ以上は手術になります
・不安定が主訴の場合は腱板やその周囲の筋力強化を行います。






ベネット病変

〈概説〉
・野球肩の長い投手に多い
・肩関節窩後方に骨棘と呼ばれる骨のトゲができる

〈発生機序〉
投球動作により上腕三頭筋長頭や後方関節包に繰り返し牽引力がかかり起こる骨膜反応。

〈症状〉
・無症状が多い。
・フォロースルー期に肩の後ろが痛い。
・外転、外旋すると肩後方に疼痛が出現する。
・肩関節の内旋の可動域が低下する(後下方関節包の拘縮)


〈治療〉
・疼痛があれば投球動作の禁止
・疼痛軽減後、ストレッチなどで筋肉を緩める






ふくやま整骨院の施術



 









肩の痛み・違和感

種類

「肩の痛み・違和感」と言っても様々な症状の種類があります。
ここでは、よくある症状を挙げて掲載します。

  • ・肩部周囲筋異常筋緊張
 ・肩関節周囲炎(五十肩)
・腱板損傷(断裂)
・石灰沈着性腱板炎
・野球肩(投球肩)
・上腕二頭筋長頭腱炎