シンスプリント
原因
シンスプリントとはランニングやダッシュ、ジャンプなどを繰り返す事によって脛骨(すねの骨)の内側中下3/1部に痛みが発生する症状です。
これはスポーツや部活などで足関節を何度も底背屈を繰り返す事によって脛骨の内側に付着するヒラメ筋、後脛骨筋、長母指屈筋、長指屈筋などの筋と※骨膜が擦れ炎症を起こすことによって発生します。学生では毎日の部活道で運動量一気に増え、筋肉(骨膜)に負担がかかりやすくなるため中・高生に多く発生し特に女の子によくみられます。
その他、足裏の縦アーチの低下(偏平足)によりランニングなどの際に地面からの衝撃が脛骨やその周囲の筋への負担がかかるため発生するとも考えられています。
※骨膜:骨の表面を被う強靭な膜で、骨膜は骨の太さや長さの成長に関わりる。また神経や血管に富み再生・修復の能力があり筋と骨の結合の接着剤の役目をしている。
症状
脛骨内側の中下3/1部の痛みや圧痛が発生し、症状の発生時では炎症症状や腫れが出ることもあります。
徒手検査としては、先ほどの症状と圧痛部位の確認、ストレッチ痛や抵抗運動痛を見ます。
(鑑別疾患として脛骨の疲労骨折が発生している可能性もあるのでレントゲンなどで鑑別します。)
治療
シンスプリントはランニングやダッシュ、ジャンプなど足関節の底背屈を何度も繰り返すことで脛骨(すね)の周囲の筋が収縮することで骨と筋が擦れ骨膜に炎症が発生する症状です。
なので初期に発生する炎症をアイシングで消炎処置し運動量を減らすなど安静を心がけす。その後炎症が治まれば温熱療法や手技療法、ストレッチ、テーピングなどを用いて治療していきます。
縦アーチの低下(扁平足)が見られる場合は足底板を使いクッション性を高め地面からの衝撃を減らし脛骨にかかる負担を軽減させます。