胸郭出口症候群
概説・原因
胸郭出口症候群とは
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①斜角筋症候群②頚肋症候群③肋鎖症候群④過外転症候群を総称したものです。
①斜角筋症候群:頸椎の横突起(c2~c6)から伸びる前・中斜角筋が停止部である
第一肋骨とのスペース(斜角筋隙)での圧迫・絞扼
②頚肋症候群:頸椎の横突起(c7)が先天的に肋骨化(他の横突起より長くなる)し、
その先端から伸びる繊維束が前・中斜角筋に異常に付着し圧迫・絞扼
③肋鎖症候群:吊り革を持つなど腕を拳上すると肋骨と鎖骨との距離が近づき圧迫・絞扼
④過外転症候群:腕を拳上すると肩甲骨の烏口突起に付着している
小胸筋の外縁での圧迫・狭窄
これらの場所で首から腕にかけて伸びる腕神経叢(神経)や鎖骨下動脈・静脈(血管)が圧迫されることにより腕から手にかけての痛み、シビレや冷え筋力低下をひき起こします。
特に20~30歳代のなで肩の女性に多く、男性ではトレーニングをされている筋肉質かつイカリ肩の人の発生し、日常生活では、前屈みでの作業や長時間のデスクワーク、電車での吊り革をもつなどで症状がでてきます。
症状
胸郭出口症候群では神経や血管の圧迫が複数の場所で起こりやすく、そのためシビレや脱力感、血行不良による冷えなどが症状が現れます。
これらを診断する方法として
○斜角筋症候群:アドソンテスト、モーレーテスト、アレンテスト
○肋鎖症候群:エデンテスト
○過外転症候群:ライトテスト、ルーステスト(3分間拳上負荷テスト)
治療
胸郭出口症候群とは複数の症状を合わせた総称です。
なので前屈みでの作業や長時間のデスクワークなどが続くと首周囲の筋肉が緊張し神経や血管が圧迫されやすくなるので症状の出る確率が高くなります。
そこで圧迫の原因となる筋肉の緊張を取り除くため、ふくやま整骨院・鍼灸院では患者様一人一人どこで圧迫されているか、どこが原因なのかをしっかりと検査し、追及たうえで患部に温熱療法や手技療法、ストレッチを用いて治療していきます。
症状が強い場合は、提携病院での精密検査をお願いしています。