腱板損傷(断裂)
腱板とは?
回旋筋腱板(ローテーターカフ)
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腱板とは肩関節にある回旋筋腱板といい腕の骨と体幹の骨を直接つないでる筋肉の付着部で、その付着部が板のようになっていることから名前がついたようです。肩関節を回旋(気を付けの姿勢で肘を伸ばしたまま手のひらを表に向けたり後ろに向けたりする)する筋肉の端の部分が何らかの原因で破損した状態を腱板損傷と言います。
さて、この回旋筋腱板ですが俗にいうインナーマッスルといい筋層の奥深い場所に位置しています。
上腕骨と体幹の骨を直接つないでいる為、小さな外力などでも損傷されることがあります。
症状
①肩の痛み
腱が損傷や断裂することによって周囲の組織に炎症が起こる。
②上司の拳上困難
完全断裂では拳上不能
③運動制限
初期には拘縮はありませんが、慢性化すると拘縮を生じ五十肩と同様の運動制限をきたします。
④夜間痛
患側(悪い方の肩)を下にして寝ると痛みが出現します。
⑤肩の筋力低下・脱力
筋肉が動こうとしても腱が切れている為に力が骨に伝わりません。
原因
野球選手でも痛めることが多い!?
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腱板損傷の発生原因はさまざまありますが転倒したり、打撲、スポーツ外傷、自転車の振動などでも起こることや、電車の吊り革を持っていた際に起こってしまうことがあります。他に加齢的変化(老化現象)を基盤に肩の使い過ぎ(オーバーユース)などで起こることもしばしばあります。使い過ぎで発生する場合は40歳代以降の男性に多くみられます。