デュプイトラン拘縮
原因
手のひらには「手掌腱膜」という膜があり、これが何らかの原因で拘縮すると指が伸びなくなる(屈曲拘縮)症状です。
発生には手掌腱膜の線維化が関係しています。線維化が起こると膜に結節ができ周囲の血管や神経が絡まって指の動きが制限されると考えられています。
その他に糖尿病や高脂血症、喫煙などの生活習慣病が原因とされています。
症状
発生部位は主に薬指や小指に発生し、指先から2番目の関節と3番目の関節に起こります。また両手に起こることもあり、進行すると人差し指や親指にも発生する可能性があります。
デュプイトラン拘縮は中・高齢者の男性に多く発生します。
痛みを感じることは、あまりありませんが、指の運動制限が著名にみられます。
治療
拘縮が初期の場合は指を伸展(伸ばす)させた状態で固定します。
同時に温熱療法、手技療法、ストレッチも行います。
症状が強い場合は、手掌腱膜を取り除く手術を行います。